こんにちは、看護師の町田です。
『在宅でのフィジカルアセスメント』の研修を受けてきましたのでご紹介いたします。
フィジカルアセスメントとは問診で主観的情報を明らかにして、視診、聴診、触診、打診、嗅診で客観的情報を得た後、それらを医学的知識をもとに分析・解釈し、総合的判断を行うことを示します。
在宅療養者の特徴としては、複数の疾患を併せ持ち、それに伴う苦痛症状を持っているにも関わらず、病院受診が困難なことが挙げられます。そして、安心して苦痛なく家で暮らしたいという思いを持っている方が大多数です。
一方、在宅療養の環境としては、病院と異なり医師が常駐していないことや、必要な検査をすぐに受けることが出来ないといった特徴があります。
ここで重要になってくるのが、私達のような訪問看護師の存在です。在宅療養者にとって一番身近な医療者が訪問看護師ではないでしょうか。
今回の研修では
・フィジカルアセスメントとは何か?
・どのような視点を持つことが大切なのか?
・どのようなことに注意が必要なのか?
・どのような思考過程で情報を整理したらよいのか?
を改めて考えることが出来ました。
また演習においては、シュミレーターを使用して異常な呼吸音の聞き分けを行ったり、参加同士でお互いに聴診や打診を行うことでより実践に近い状況での演習を行うことが出来ました。
最も身近な医療者が的確なフィジカルアセスメントを行うことで、状態変化をいち早くキャッチすることや、急変を予測して早期発見・対応することが可能となり、その結果、入院の可能性を減らして在宅療養を継続できることで、QOLの向上に繋がると感じました。
まずは当院で介入している患者さんのQOLを向上すべく、日々の訪問において常に意識して行こうと思います。
看護師 町田