こんにちは、在宅緩和ケアセンター 看護師長の神林です。
先月上旬に大田区介護支援専門員連絡会主催研修『ケアマネ版「ACP入門」』に在宅緩和ケアセンター長の田代医師とともに登壇しました。
ACPとはAdvance Care Planningの略で「今後の治療・療養について患者・家族と医療従者が予め話し合う自発的なプロセス」と定義されるものです。
最近では厚生労働省が「人生会議」と称して医療・介護従事者への啓発を勧めています。
ひとりの人間の死生観・生き方・死に方を尊重するためにはどうしたらよいか。答えが見つからない取り組みですが、「良い死」はひとつではなく、多様な価値観を汲み取れるような関わりが必要だと感じます。死に対して言及することに高いハードルがあることもありますが、患者様は普段関わりを持っているケアマネジャーを始めとする介護従事者へ、そっと本音を話されることもあり、在宅で関わるすべての職種に知ってほしい内容です。
すべての人に通じることはACPは臨死期に行うよりも健康な状態の時から折に触れ、何度も繰り返すことでより良い最期を本人が選択できる機会が多くなると思っています。
〜〜事例紹介〜〜 もしバナゲームをACPに取り入れた事例
講義後にはご参加いただいたケアマネジャーさんから嬉しいコメントもいただきました。
・今後も定期的にACPをテーマに研修を希望します。いろいろな事例を通じて更に深めたいです。
・最期を迎えるご本人、ご家族に寄り添いたいが故に技術と知識は必要であり、更にグリーフケアについても実践できる事が目標です
・ACPについて知らないことが多かったのでとても勉強になりました。ありがとうございました。医療は敷居が高いと感じていたので、医療側から橋渡しになってほしいと伺い、とても嬉しく思いました。今後、医療との連携に役立て、利用者さんの思いに沿った介護をしていきたいと思います。
励みになるコメントをありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
医療法人社団 双愛会
ファミリークリニック
在宅緩和ケアセンター
看護師長 神林