WOC(ウォック)とは、褥瘡をはじめあらゆる創傷とストーマ、失禁分野について、
専門性の高い看護を実践できる看護師の通称です
2023年8月(Vol.34)
暑いですね~💦 今年の夏も猛暑の日々が続いています🌞
自転車での訪問途中、水筒に入れた冷たいものを摂ることが楽しみになってきました。
皆様も熱中症にならないよう、気を付けてくださいね😊
訪問看護の際に患者さんから「かゆみがある」と言われたら主治医の先生に外用薬を依頼することがあると思います。そこで、今回はかゆみに効く外用薬について紐解いていきます!
◍ かゆみの発生機序
かゆみを感じるとつい掻いてしまい、掻きすぎると表皮が傷つき、
「ケラチノサイト」という細胞がサイトカインを放出します。
サイトカインは主に免疫細胞から分泌される肥満細胞を活性化させます。
活性化した肥満細胞からはヒスタミンが放出され、かゆみが誘発されます。
また、表皮で生じる炎症がかゆみを助長し、繰り返し皮膚をかいてしまうという悪循環になるのです。
下に湿疹・皮膚炎様治療外用薬の一覧を示しますので、参考にしてくださいね。
◍ 湿疹・皮膚炎用治療外用薬の種類
かゆみがあり発赤・皮疹などの病変がない場合はかゆみを抑える作用が単独のもの
⇒ 抗ヒスタミン成分や鎮痒剤で対応できます。
かゆみがあり発赤・皮疹がある、掻破した湿疹などは炎症を起こしていますので、
青枠の抗炎症作用の外用剤を選ぶことをおすすめします。
◍ コラム
蚊に刺されたところを十字に爪痕をつけることで、
かゆみが和らいだ経験はありませんか?
爪で痛みを発生させることで、かゆみを抑制しているため、
「爪で十字」は科学的根拠のあるかゆみ対策なんですって~😳
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皮膚・排泄ケア特定認定看護師 野口祥子(のぐちやすこ)