『独居で在宅看取りの患者様』のデスカンファレンスを行いました
こんにちは、看護師の神林です。
先日大田区の某病院で『独居で在宅看取りの患者様(A氏)』のデスカンファレンスを行いました。
「デスカンファレンス」とは亡くなった患者様のケアを振り返り、今後のケアの質を高めることを目的としています。
担当の佐々木看護師と田川理学療法士が症例を振り返り発表を行いました。
今回の症例は御本人の思いを汲み取り静かな最期を迎えられた、ある意味で成功体験と言えます。
定期的に多職種カンファレンスを開き、本人の意向を確認しつつ、自宅で過ごす上での必要な要素を検討していきました。
〈検討項目〉
・療養を進める上で今後ADLが低下することを予測し、立位・歩行バランス能力の維持・向上
・自宅環境に合わせ予測的に福祉用具を導入
・痛みや呼吸困難が強くなってしまったタイミングでの疼痛コントロール
〈結果〉
・本人が楽しみにしていたお風呂に入ることを臨死期間際まで行うことができました。
また本人の在宅環境の好要因として大家さんの存在がとても大きく感じました。
当該患者様の家はいわゆる借家のアパートで大家さんが『最期までここで暮らして構わない』と快く受け入れて下さいました。
もし、大家さんが自宅で亡くなることを躊躇された場合、本人は動揺し「迷惑がかかるなら自宅で最期を」と決められなかったかもしれません。
今後日本は高齢多死社会を迎え、2040年には65才以上の独居は全体の24.5%:890万人に及ぶことが予測されています。
また同年は2015年と比べ36万人死亡者数が増加すると推計され、医療機関以外における死亡も増加する見込みで「自宅での最期を迎える」ニーズも必要性も高まることが考えられます。
患者様御本人が亡くなってしまうことは悲しいことですが、どんな要因が自宅で過ごせるポイントなのか、経験の積み重ねを今後も行っていきたいと思います。
看護師
神林 顕
がん症例検討会に参加しました
こんにちは。作業療法士の吉田です。
11月27日(水)に大森赤十字病院で行われましたがん症例検討会にて病院を退院された後、訪問診療で担当させていただいている患者様の看護・リハビリテーション経過を発表させていただきました。
リハビリ場面を動画でご紹介することもでき、一生懸命リハビリに励まれている姿を主治医の先生や以前、担当されていた看護師さんにも見ていただくことができました。「患者様が頑張っている姿を見れて、私達も明日からのやる気につながりました。」と嬉しいお言葉をいただきました。
また、患者様の外来受診に合わせ、書面でリハビリ経過をお伝えしていましたが、このようなカンファレンスの場で、実際に主治医の先生とお会いして情報共有をさせていただけたことが訪問のスタッフとしては大変ありがたい時間となりました。
今後の課題として、大森赤十字病院の看護師長様から、病院と訪問の現場では必要な情報が少し違う場合もあるので、お互いに必要な情報共有をしていきましょうというお話がありました。リハビリテーションの場面においても病院との連携を図る際にお互いに有意義な医療連携ができるよう心がけて行きたいと思います。
最後に、顔の見える医療連携が私達スタッフの安心につながり、結果的に患者様やその御家族のご安心につながっていくのだと改めて、今回のカンファレンスを通して感じました。このような機会を設けてくださいました大森赤十字病院の皆様ありがとうございます。
訪問リハビリテーションに興味のある方がいらっしゃいましたら
s.harada@twinheartmediccal.com
理学療法士 原田までご連絡ください
在宅緩和ケアチームの疼痛緩和治療について
こんにちは、看護部の杉野です。
今回は在宅緩和ケアチームの主たる治療方法でもある「麻薬の投与」について説明します。
麻薬の投与経路には、経口投与(内服薬)、直腸内投与(坐薬)、経皮投与(貼付薬)、持続皮下注射、持続静脈注射などがあります。使用する薬物の種類と効能により最適な投与経路を選択します。
ここまでは教科書的な一般論なのですが、在宅緩和ケアチームではこれに加えて様々な判断を行っています。
例えば、
・服薬管理能力が低下した患者の痛みの管理をどうするか?
・薬の準備が難しい独居患者さんのレスキュー投与(痛みが強いときの頓服)をどうするか?
患者さんの療養状況に合わせて訪問医師、訪問看護師、時には介護支援専門員(ケアマネジャー)と協議しながら最適な痛みの緩和方法を選択します。
なかでも当法人の行う麻薬の持続注射に関しては、患者さんの「使いやすさ」にこだわって、バルーンインフューザーを第一選択としています。
麻薬管理の安全性にも配慮し、提携薬局の無菌調剤室で薬剤を充填したポンプを患者さんのご自宅に配達します。
*写真はデモ用製品です。
在宅緩和ケアチームで行う痛みの管理ついては、ファミリークリニック蒲田、ファミリークリニック品川それぞれの地域連携室にお問い合わせください。
看護部 杉野
在宅医療、在宅緩和ケアにおける超音波診断装置・ポケットエコーの活用について
こんにちは、事務局長の清水です。
地域の連携先医療機関やケアマネジャーさんから在宅医療での腹水穿刺を希望していることが多くなってきたと感じていますので、改めてご案内いたします。
当院では、超音波診断装置・ポケットエコーを導入しています。
腹水が多量にたまると、おなかが張った感じがしたり、腹部が膨れてくることなどがあります。
当院では手技ができる医師が複数名在籍していることとテクノロジーの進化により、在宅医療にて腹水を抜くことが可能です。
また、通院困難な状態の患者さまに在宅緩和ケアを行っておりますので、お困りのことがあればご相談ください。
下記に改めて当院の在宅緩和ケアチームをご紹介させていただきます。
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このような時に在宅緩和ケアチームにご相談ください
◆がんの患者さんでご自宅に帰りたい希望がある
◆ご自宅で疼痛コントロールをしながら、外来を併用したい
◆病院で行っている緩和ケアを在宅で続けるにはどうしたらいいか相談したい
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お問い合わせ
ファミリークリニック蒲田
東京都大田区南蒲田2-4-19 ANTビル4F
TEL:03-5480-1810
FAX:03-5480-1823
ファミリークリニック品川
東京都品川区大井1-55-6 牧ビル201号室
TEL:03-6424-4439
FAX:03-6735-4390
患者様、ご家族様の症状緩和(身体的・心理的・社会的・スピリチュアルな苦痛の緩和)を目指してまいります。
何卒よろしくお願いいたします。
医療法人社団 双愛会
事務局長 清水 雄司
y.shimizu@twinheartmedical.com
日本緩和医療学会の認定研修施設について
今月よりファミリークリニック蒲田は、日本緩和医療学会の認定研修施設になりました。
『質の高い緩和医療を社会に普及させていく』という学会の方針は、当法人としても取り組むべき内容です。
患者様・ご家族様や連携先の従事者様を含めまして、地域に安心をお届けできればと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
▼緩和ケアの勉強会も開催しております。ご希望の方は下記アドレスまでご連絡ください。
医療法人社団 双愛会
事務局長 清水 雄司
y.shimizu@twinheartmedical.com
『緩和ケアと在宅医療』10月15日(火)地域連携会を実施しました
『緩和ケアと在宅医療』10月15日(火)地域連携会を実施しました。
当日は、ケアマネジャー、看護師、薬剤師、理学療法士、医師など様々な職種の方、100名を超える方にご参加いただきました。
お忙しい中ご参加くださいました皆様には心から御礼申し上げます。
【ご参加者から当日のご感想をいただきました】
*病院、訪問看護ステーション、居宅介護事業所より、様々な職種の方から当日のご感想をいただいております。
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ここまで在宅医療のできていることにびっくりしています。
こういう形で受け入れをしてもらえると病院側としてはとても助かります。
しかし、まだまだ病院の医療従事者は在宅に対して理解していない人がいます。
どうか、今日の様な研修をぜひ病院でも。
病院の医療従事者が研修できる機会があれば、もっと在宅への移行がスムーズにできると思います。
今日、本当に勉強になりました。ありがとうございました。
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コンセプト・理念が素晴らしいと思います。今後とも頼りにしております。
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ターミナル患者さんを紹介させていただくことが多いです。
短時間で調整をしなければいけない時も、すぐに対応していただけるので助かります。
また、退院前カンファレンスにもDr、Ns、SWなど多職種で参加していただけるので、
ご家族・患者さん本人の不安の軽減につながっています。
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とても興味深いお話でした。
2025年問題として、在宅で最期を迎えられるサポートができるシステムが作れることはすごく大事なことだと思いました。
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緩和ケアについての復習することができたので知識の再確認ができました。
訪問看護に携わって間もないので、双愛会さんの取組みを知ることができてよかったです。
今後症例が増えたら、具体的な症例についての対応なども知りたいと思いました。
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在宅緩和ケアという内容での家族を第二の患者と思いましょうという部分が、
在宅にいる際はひしひしと感じます。
色々な職種の方が入ることで、良い在宅生活が送れると感じました。
今後の活躍に期待しております。
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事業所の理念が素晴らしかったです。
1人1人の利用者様や家族を大切に地域でなくてはならない頼れる存在になっていかれるのだろうなと。
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当院でもがん患者を多く見ており、
在宅へ退院したいという思いを患者さんが持っていても家族の受け入れ状況や独居などで厳しい状況もある。
そんな中でチームで介入してもらうことで
患者の思いに寄り添い少しでも在宅で過ごせるようにできるのではないかと思いました
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病院でやるべきこと、やっておいたほうが良いことなど、
在宅へつないでいくことを共有し、継続したケアが可能となると思う。
患者や家族へのケアが、地域でチームで実践できることにつながっていくと思う。
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『成長できる連携』をキーワードに地域にとってのより良い連携を目指していければと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
▼事業所同士で勉強会も行っております。事業所形態は問いません。
ご相談は下記メールアドレスまでご連絡ください。
医療法人社団 双愛会
事務局長 清水 雄司
y.shimizu@twinheartmedical.com
『緩和ケアと在宅医療』10月15日(火)地域連携会の準備風景
来週、10月15日(火)19時~@アプリコ開催予定の地域連携会。
今回は『緩和ケアと在宅医療』をテーマにいたします。
おかげさまで定員の100名を超える参加者の方にお申し込みいただきました。
ありがとうございます。
ただいま準備中
ご参加をご希望される方はメールもしくは、
こちらのフォームからも申し込みいただけます。
当日はよろしくお願いいたします。
医療法人社団 双愛会
事務局長 清水 雄司
電話番号:03-5480-1810
y.shimizu@twinheartmedical.com
『緩和ケアと在宅医療』10月15日(火)ファミクリ秋の地域連携会のお知らせ
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10月15日(火)に秋の地域連携会を開催いたします。
ファミクリ地域連携会
~緩和ケアと在宅医療~
・緩和ケアの”これまで”と”これから”
・病院の緩和ケアと在宅の緩和ケア
・在宅緩和ケアチームと地域連携
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理事長 伊谷野 克佳
品川院 院長 三原 良孝
総合診療科 小沼 修太
総合診療科 高良 憲一
総合診療科 浅井 翔太
総合診療科 緩和ケア科 田代 雅紀(登壇者)
◆緩和ケアと在宅医療
参加費:無料
定員:100名
2019年10月15日(火)
19:00 ー 20:00
*懇親会もあります 20:00ー
会場:
大田区民ホール・アプリコ B1F 展示室
大田区蒲田5-37-3
ご参加をご希望される方はメールもしくは、
こちらのフォームからも申し込みいただけます。
医療法人社団 双愛会
事務局長 清水 雄司
電話番号:03-5480-1810
y.shimizu@twinheartmedical.com
9月1日より在宅緩和ケアチームを発足しました
ファミリークリニック蒲田・ファミリークリニック品川からのお知らせです。
9月1日より在宅緩和ケアチームを発足しました。
総合診療医/緩和ケア医の田代 雅紀医師をはじめ、精神保健指定医、看護師、作業療法士、理学療法士、管理栄養士、社会福祉士が連携をして対応をいたします。
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このような時に在宅緩和ケアチームにご相談ください
◆がんの患者さんでご自宅に帰りたい希望がある
◆ご自宅で疼痛コントロールをしながら、外来を併用したい
◆病院で行っている緩和ケアを在宅で続けるにはどうしたらいいか相談したい
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お問い合わせ
ファミリークリニック蒲田
東京都大田区南蒲田2-4-19 ANTビル4F
TEL:03-5480-1810
FAX:03-5480-1823
ファミリークリニック品川
東京都品川区大井1-55-6 牧ビル201号室
TEL:03-6424-4439
FAX:03-6735-4390
患者様、ご家族様の症状緩和(身体的・心理的・社会的・スピリチュアルな苦痛の緩和)を目指してまいります。
何卒よろしくお願いいたします。
医療法人社団 双愛会
事務局長 清水 雄司
y.shimizu@twinheartmedical.com