とても気持ちの良い季節ですが緊急事態宣言の最中、外出も叶いませんね(><)
今回はお問い合わせがありました、傍ストーマヘルニアについてお話します。
1.傍ストーマヘルニアとは
ストーマ造設時に腸管を引き出すために腹壁に形成した孔から腹腔内の小腸や大網などが脱出し、ストーマ周囲皮膚が膨隆する状態です。術後の体重増加など腹直筋の緩みなどが原因で、晩期合併症のなかでも最も頻度の高いものです。臥床時は平たんな腹壁も坐位や腹圧をかけるとストーマ周囲が膨隆します。ストーマ側の腹壁のみ膨隆するため、左右非対称の腹壁となるのが特徴です。
坐位ではストーマサイズ40×40×30ですが、臥位では30×30×15と変化します
このような腹壁やストーマサイズの変化に対応するにはどのようなケアが必要でしょうか?
2.傍ストーマヘルニアのケア
*最大径(坐位時等)のストーマサイズに合わせたストーマ孔を選択し、腹壁に追従する装具を使用する
*ストーマベルトやヘルニア用ベルト(必ず臥位で装着)を使用し腹壁に追従させる
利用者さんには、なるべく腹圧のかからない生活を指導します
使用している面板に切り込みを入れて腹壁に追従しやすいようにします
また、傍ストーマヘルニアで面板に便の潜り込みがある方は、坐位時の面板貼付が効果的です!
去る4/16に「在宅における褥瘡管理~訪問看護師と伴走するWOC同行訪問の実際~を無事開催することができ、皆様に感謝申し上げます。
当日は70名以上の参加があり、約半数の方よりアンケートの回答をいただきました。
質問はWOC同行訪問の依頼方法、料金、連携方法について、WOC領域のケアで困っていることについては、頚髄損傷患者の車いす上の除圧について、除圧の難しい方の体圧分散について、サイズの大きいストーマケアについて、左下肢のリンパ浮腫のケアについてあり、メールで返信させていただいています。
まだまだ未熟ですが、地域の皆様の力になりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします!
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医療法人社団 双愛会
ファミリークリニック蒲田・品川・多摩川
野口祥子(のぐちやすこ)
皮膚・排泄ケア認定看護師
mail:y.noguchi@twinheartmedical.com