ファミリークリニック 管理栄養士の青山です。
糖尿病食というと『食事制限』というイメージがあるかもしれませんが、食べる量やタイミング、組み合わせ次第でいろいろなものを食べることができます。
今回は、糖尿病の食事療法の基本についてのお話です。
1.食事は抜かない!規則正しく3食たべる。
食事の回数や食事時間が日々違う場合、血糖の変動が大きくなります。
いつもだいたい決まった時間に食べることが大切です。また、1日分の栄養を一度にとることも血糖の急上昇に繋がります。朝昼夕3回に分けて、同じくらいの量を食べるようにしましょう。間食も血糖の上昇につながるので、少量の果物やおやつは食後のデザート程度にしましょう。
2.食事は主食・主菜・副菜そろえてバランスよく
毎食1汁3菜用意するのはとても大変ですよね。
1つの料理でも上記3つの中から1種類ずつ入れるように意識してみましょう。
例)納豆ご飯 → 納豆ご飯+ほうれん草のおひ浸しなどの野菜料理1品
牛丼 → 牛丼+サラダ または ねぎだく
かけそば → 鶏肉や白菜などの野菜も入れた具だくさん蕎麦
ジャムパン → サンドイッチ(ハム野菜サンド)
3.糖質の量には注意
様々な食品のうち、糖質の多い食品が多くなると血糖の上昇にもつながります。
主食(ご飯、パン、麺類)だけでなく果物、芋類、飲み物にも注意が必要です。
おかずに芋類が入る場合や、食事で果物を食べる場合には、主食を控えめにして調整しましょう。また、果物の入ったジュースや甘いコーヒー、スポーツドリンクなどにも注意が必要です。今は0カロリーや無糖の商品も増えていますので、そういった商品を選ぶようにしましょう。
4.腹八分目!ご自身に合った食事量を意識しましょう。
1人ひとりにとって適切な量というものもあります。先生からの指示エネルギー量をもう1度確認してみましょう。エネルギー量の目安は、 標準体重{身長(m)×身長(m)×22}×25〜30kcal です。
※活動量が少ない方や体重が増えてきている方は標準体重×25がお勧めです。
糖尿病の方に限らず、健康な方であっても上記4つの項目を意識することで生活習慣病の予防に繋がります。糖尿病食は健康食。頭の片隅に置いて、毎日でなくても日々少しずつ気をつけていきましょう。個別の食事療法については医師や管理栄養士にご相談ください。
医療法人社団 双愛会
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在宅リハビリテーションセンター
管理栄養士 青山